川内原発の一時停止について技術者倫理に基づく見解

原子力規制委員会において、川内原発の一時停止について技術に対して真摯に検討・議論することを求めるブログです

この問題を追及する理由(facebookから転載)

これまで、facebook上には政治的意見は書かないとしてきましたが、原発についての投稿をし続けているのは、これは政治的問題ではなく、技術 的問題であると考えているからです。(もし実情が政治的問題なのだとしても、本来は技術的問題であり、この緊急時はなおさらそうであるべきと信じているか らです)

一人の技術者として、規制委が技術に対して真摯に向き合わない姿勢が許せない。特に安全に関わる技術なのです。真摯な調査・計算・議論を行って、その上で 安全と認められるのであれば、この件に関しては納得します。それが今現在なされていないから、非常に怒っているのです。

前職においては、トラブルに対して、またトラブルを未然に防ぐための議論は、非常に精緻に行われていました。特に安全に関しては。製鉄所と比べ物にならな いぐらい危険な原発を扱う以上、当然それ以上に精緻な検討が必要です。再稼働にあたっての検討は、非常に精緻に行われたものと信じていますが、相手は自 然、今は明らかに状況が変化しているのです。

原子力行政がこの体制で続く限り、日本において原発という技術を用いることは不可能であると言わざるを得ません。原発単体がそこにあるのではなく、それを取り巻くソフト面(人間・組織etc)を含めて、原発という技術なのです。